貞亨4年冬の作。『野ざらし紀行』から帰ってからの芭蕉は名声を高めたのだが、貞享4年再び旅立ちの決意をする。その餞別の句会で詠まれた句。「しぐれ」は漢詩の世界では無常なもの、定め無きものを表すが、今度の旅もその心境であると言うことを強く表現した。冬の作。
滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人
『俳句のくに・三重』 (三重県庁)出版: 三重県庁発行年: 2011年
芭蕉の森(俳句の庭)
東海 三重県 伊賀市