雲とへだつ友かや雁の生きわかれ

建立情報

建立日: 平成2年

季語

雲とへだつ友かや雁の生きわかれ

解説

寛文12年秋の作。今、この地を離れて遠く去るが、これは雁が遠く生き別れるように雲を幾重も隔てた別れであろう、の意。留別の意を帰雁に寄せたものとすると、芭蕉の俳句の中で心境を詠ぜんとして最初のもの。俳諧師を志し江戸に下る際詠んだと云われている。

俳人情報

松尾芭蕉

松尾芭蕉

滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

芭蕉の森(遊具広場)

東海 三重県 伊賀市 伊賀市長田2378