椿の花の落ちこぼれたのを見て、古歌の梅を鶯の花笠と言い習わしていることを思い出で、それを契機に発想した句。笠を被る、とか縫ふ、とかいうのではなく落したる、と案じかえたところに俳諧があったのである。『猿蓑』『泊船集』『笠の影』にでている。元禄3年春の作。
滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人
『俳句のくに・三重』 (三重県庁)出版: 三重県庁発行年: 2011年
金比羅神社
東海 三重県 伊賀市