やがて死ぬけしきは見えず蝉の声<br />こえに皆鳴しまふみや蝉のから

建立情報

建立日: 昭和51年7月11日

季語

やがて死ぬけしきは見えず蝉の声<br />こえに皆鳴しまふみや蝉のから

解説

この句は服部土芳の『蓑虫庵集』にあるもので、宝永6年なつのこと西連寺へ墓参りに訪れた土芳が、寺の床の間に「無常迅速」と題した、芭蕉のこの句があるのを知って詠んだという。

俳人情報

松尾芭蕉

松尾芭蕉

滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

西蓮寺

東海 三重県 伊賀市 伊賀市長田1931