貞亮5年の作で、『笈日記』『笈の小文』(おいのこぶみ)などに「おなじ年の春にや待らむ故主蝉吟公の前庭にて」と前書きがあってこの句が載っている。若き日の芭蕉は藤堂藩伊賀附の侍大将藤堂新七郎に仕えたが、その家嫡良忠は蝉吟と号し貞門俳諧を学ぶ文学武士であった。
滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人
『俳句のくに・三重』 (三重県庁)出版: 三重県庁発行年: 2011年
上野城公園白鳳城下
東海 三重県 伊賀市