建立情報
建立日: 昭和36年3月
季語
きりぎりす
一湾の潮しづもるきりぎりす
解説
白子の海岸に住んでいた頃に作品で、『鑑賞の書』には、その海岸の風情を表した一文がある。誓子は、妻の山口波津女とともに昭和23年から28年まで舞子館南約300メートルのところにあった海荘に住んでいた。
俳人情報
山口誓子
昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。