建立情報
建立日: 昭和51年6月
円空仏外に出で来て枯銀杏
解説
昭和36年8月の御在所岳山頂での句碑除幕式の翌月、御在所岳観月会に招かれたがその折り、明福寺住職加藤守に招かれその寺により、秘伝の円空仏に出会った。この句はその時に見た仏像から得た感銘を詠んだものである。『真珠』中の「菰野円空・志摩円空」に記述がある。
俳人情報
山口誓子
昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。