町なかの昔の松の春の暮

建立情報

建立日: 昭和22年7月
建立者: 富田保勝会

季語

春の暮

町なかの昔の松の春の暮

解説

誓子がかつて病気療養のため富田にしばらく居を移していた時、今は枯死した有名な一本松を詠んだものである。『誓子句碑アルバム』の中に句意を表す一文がある。句碑は富田保勝会によって富田一本松の橋のたもとに建立され自筆の書で刻まれている。

俳人情報

山口誓子

山口誓子

昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

一本松脇

東海 三重県 四日市市 四日市市東富田町3