建立情報
建立日: 昭和47年5月
巣燕も覚めゐて四時に竈焚く
解説
誓子が伊勢の赤福本舗を訪れた際に詠んだ句。毎朝4時に起きかまどの火を焚く。土間の梁に巣を作っている燕も目をさますだろう、と解説している。(誓子句碑アルバムより)なお伊勢市内には誓子の句碑は4基存在する。
俳人情報
山口誓子
昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。