城を出し落花一片いまもとぶ

建立情報

建立日: 昭和49年3月
建立者: 天狼俳句会松阪支部

城を出し落花一片いまもとぶ

解説

この句は、昭和19年春当地で詠んだもので、『鑑賞の書』(山口誓子著)に次のようにある。 句集『激浪』所載。昭和19年4月19日の作。私は伊勢の富田の海岸で生を養っていたが、病人とて凝っとしてはいられない戦中で、本居宣長の旧居を見るために松阪へ行った。

俳人情報

山口誓子

山口誓子

昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

松阪公園内本居宣長記念館入口

東海 三重県 松阪市 松阪市殿町1536