からかさにおし分見たる柳哉

からかさにおし分見たる柳哉

解説

隣に南無阿弥陀仏と刻んだ大きな石碑が建っていてそこには嘉永2年とあるのでその頃の建立と推察される。この句は元禄7年2月の作で深川芭蕉案で興行された歌仙の一つ。通称傘塚。元禄7年(1694)春、江戸芭蕉庵で作られたもので、「炭俵」に収められている。句意は「春雨」。

俳人情報

松尾芭蕉

松尾芭蕉

滑稽や諧謔を主としていた俳諧を、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風として確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

須原大橋畔

東海 三重県 伊賀市 伊賀市下阿波2239