分け入っても分け入っても青い山

建立情報

建立日: 平成2年12月

分け入っても分け入っても青い山

解説

この句は、『大正十五年四月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た。』というように山頭火が味取観音堂を飛び出し、あてもないさすらいの旅に出たときのもの。この句にあるのは、旅への決意、というよりも、むしろ目的なき旅へのとまどいが表現されている。

俳人情報

種田山頭火

種田山頭火

禅僧として各地を行乞の旅。旅のさなかに数多くの句を残した俳人。俳句は荻原井泉水に師事し、同門の尾崎放哉とともに「自由律」の句風で知られる。

出典

俳句のくに・三重 (三重県庁)
出版: 三重県庁
発行年: 2011

所在地

龍光寺

東海 三重県 鈴鹿市 鈴鹿市神戸2丁目18